アスペルガー人の多くは、雑談が苦手です。

では、気質的な症状だからそうなっているのかというと、半分ほど間違っています。

実際のところ、彼らの(僕も)大半は、練習不足に過ぎないのです。

「立て板に水のごとく」のしゃべりはさておき、聴くことで乗り切ることはできます。

・頷きの種類を増やす
・オウム返しを行なう
・質問をマニュアル化する

など(他にもある)を実践するだけで、大幅に改善します。

しかし、いざ本番になると機能しません。

相変わらず無言が続きます。

彼らは、やはり自分は雑談獲得に向いていないと確信(?)します。

そんな彼らに、では家でどのくらい練習したのか、と質問すると大半はやっていない、と答えます。

それどころか、練習しないといけないんですか、という発言も飛び出します。

アスペルガー人にとって、雑談は英語のようなものです。

英語の文法を日本語で説明されただけで、本番に活かせる人はいません。

それと同じです。

しゃべりが達者な芸人ですらも、反復的に稽古をつけます。

まずは、練習ありき、という理解を持つ必要があります。