発達障害の多くは、遺伝によって発症します。(命に関わる虐待やネグレクトによって発生する愛着障害という発達障害様の症状はさておき)

興味深いことに(?)、多動優位ADHDの親から真反対の特徴を示す受動型アスペルガーの子が生まれることも頻繁にあります。

それゆえ、子育ての最中に様々なすれ違いを起こします。

代表的なものとして、親の発言が通じない、理解できない、ということがあげられます。

多動優位ADHD人の多くは、症状として多弁を持っています。

雑談時は大いに発揮していいのですが、指示や説明を行なうさいにもそれを表現してしまうと

・話が飛びすぎる
・主語がない
・どうでもいい箇所を詳細に話してしまう
・質問と関係のない回答を延々と展開する
・バー、ブワ、ター、という擬音が多い
・話が長すぎる

という、言語と言えない言語で埋め尽くされます。

こういった内容であれば、誰でも理解は難しいのですが、特にアスペルガー人の場合は、知能が高い場合であったとしても、ワーキングメモリーや注意機能の不全により口頭における言語理解が苦手なため、把握は極めて難しくなります。

すると、アスペルガー人は、説明や指示に

・一切反応しない
・真逆のことをしだす
・話を聞かなくなる
・話された瞬間に怒り出す

のいずれかを選択します。

親はその様を見て、より熱心に伝えようとします。

皮肉なことに、上記の特徴が加速します。

子どもは、さらに混乱します。

いよいよ親は、我慢の限界に達し、怒りだします。

悪循環が生まれます。
超ざっくりの対策としては

・要点 (伝えたいことは3つある。1ナニナニ、2ナニナニ といった具合に)
・その要点も短く

を、癖付けることがあげられます。

しかし、多動ADHDの親の多くは、この話に興味を持ちません。

相変わらず、親子関係は泥沼化の一途を辿ります。

そして、その原因をインナーチャイルドや過去世のトラウマに求めます。

ギャグの領域に突入します。