小麦粉(麦類)に含まれる主要タンパク質であるグルテンを摂取しない、グルテンフリー食事法が拡がりを見せています。
それ自体は歓迎すべきことなのですが(僕も来談者へ薦めている)、安易なグルテンフリー食は糖尿病患者を激増させる結果となることでしょう。
普及の波に乗って多様に使われる、あるいは販売されるようになったグルテンフリー食材品の多くは、
・糖質が高くなっている
・食物繊維が削られている
といった問題点を抱えているからです。
米粉でできたパンやパスタは、その典型といってもいい。
小麦粉は、タンパク質と食物繊維がそれなりに豊富なので、米などに比べて意外と
・糖質は低く
・吸収速度も遅い
遅いのです。(一般的な食パンは論外だけども)
実際、大会に向けて減量する際にパスタを選択するボディービルダーもいます。(脂質、糖質の両抜きが大半だけれども)
そこで、同時に糖質制限食も実施するならば全く問題ないのですが、グルテンフリー実施者の多くは、不思議と(?)この「合わせ技」に至らない。(僕の主観が多く入っているおそれがある)
結果として、GI値(血糖値上昇率)の高い食材だけを、摂取することになります。
なおかつ、人の体というものは、タンパク質が不足してしまうと、より一層に炭水化物を好むようにできているので、糖質過多にさらなる加速がついてしまう。
糖尿病に至ります。(グルテンによるリーキーガットが原因で糖尿病になる人もいる)
1年以内に、グルテンフリー食が、糖尿病患者を増やすという趣旨の論文が出てくることでしょう。