ローカーボに取り組み始めて間もない頃は、すぐにお腹が減ります。
しっかりと食べたにもかかわらず、消化や代謝が高い人であれば2〜3時間もすれば空腹感に見舞われます。
・動物性は、直感的な理解に反して消化が早い(最も遅いのは野菜)
・タンパク質と脂のエネルギー変換能力が弱いため、低血糖になってしまう
ゆえに。
もちろん、お腹がすけばその都度、適量食べればいいのです。
当たり前ですがこのように糖質制限食を続けていると、空腹感を覚える機会が大幅に減ります。
興味深いことに、しばらくすると、量を摂らずともその感覚と無縁になるのです。
脂肪から少量づつエネルギーを作り出す回路が、できるためだと思われます。
そこまではいいのですが、空腹感のなさに任せて食事の回数を決めてしまうと、極端な小食となってしまいます。
タンパク質と脂質が不足することで、エネルギー枯渇を起こしてしまうがために、血糖値は上がらなくなります。
低血糖状態に陥ってしまうのです。
突然に襲ってくる低血糖ではなく、結果として少しづつそうなっていく形をとってしまったがために、空腹を感じづらくなっています。
場合によっては、摂食障害ではありませんがお腹に何かを入れること自体が、不快な感覚と認識するようになります。
低血糖が悪化します。
さらに悪いことに低血糖は、長期化すると空腹感を麻痺させてしまう働きがあります。
いよいよ、食事が1日1回ほどになってしまう。
低血糖症の深刻化が極まります。
すると、
・慢性疲労
・抑うつ
・動悸や心筋梗塞
・思考の停滞
・脈絡のない不安や怒りの頻発
・脳の萎縮
などに苛まれることになります。
この上なく有効な食事方が、心身を蝕む凶器となります。