先進国を中心に物と技術が一巡してしまった世界においては、要素技術のみで、

・競争に勝つこと(競争が絶対悪というのは短絡的。それにより調和と進化が作られている面は多々ある)
・経済的な付加価値を生むこと

は、不可能に近い。

それゆえに、圧倒的なイノベーションが求められています。

しかし、残念ながら、日本は90年代以降、深刻なイノベーション不全に陥っている。

原因は様々ですが、主要な原因の一つとして、美化されている終身雇用があげられます。

日本人の多くは、誤解しています。

イノベーションは、技術革新である、と。

実際のところ、それがあろうとなかろうと、どちらでも構わないのです。

あくまでも

・異質のフレーム(見方)を持ち込み
・多産多死の具体化のなかで
・偶発的に当たった現象を

ご立派に、イノベーションと呼んでいるに過ぎません。

しかし、日本のような終身雇用制度においては、この異質のフレームを展開することが、極めて困難となってしまいます。

続く。