まずは、終身雇用を破壊せよ(6)を読んでね。

終身雇用に代表される厳しい解雇規制が敷かれた労働環境では、会社が傾むこうとも、社員のクビを切ることができません。(クビ切りを推奨しているわけではないよ)

そうはいっても、高い人件費は維持できません。

経営側だけでなく組合も正社員も、重々理解はしています。

そこで、賃金を下げることにより、窮状を乗り切ろうとします。

全員の合意がなされているので、階級闘争史観のような話し合いの難航は、起こりえません。

速やかに、実行されます。

正社員は、給料が減るので、消費を押さえざるを得ません。

物が、売れなくなります。

販売側は、値段を落とさなくてはいけません。

収益に、影を落とします。

その会社は、賃金を抑制することを、解決策とします。

購買力が、弱まります。

安売りが、行われます。

デフレ循環が、生まれます。

いよいよ、倒産に追い込まれます。

終身雇用に根ざした強固な解雇規制が、労働者を殲滅します。

にもかかわらず、不況を乗り切るまで解雇規制を強化しよう、という理解が中心を占めています。

デフレが、進行します。

限界まで賃金が、低下します。

それでも、会社は維持できません。

削減が、行われます。

結局は、全てを失います。