労働者にとって、本来の最大の強みは、移動の自由です。

転職したい、辞めたいと思ったときに、即実行できることを指します。

しかし、残念ながら日本の終身雇用制度においては、ほぼ不可能です。

国内のそれは、誰でも受けれる。そして、一生面倒を見る。といった、熱い義理人情で成り立っているわけではないからです。

外からの入社希望者を徹底的に排斥し、閉鎖性を高めることで実現させています。

労働者は必然的に、

・入ったらクビを切られることはない。

・しかし、そこから抜け出すことは出来ない。

といった雇用環境に覆われます。

これが、ブラック企業の温床となります。

人は、傲慢な生き物です。

自分から離れていかないことを確信できた瞬間に、横暴な人格へと変貌します。

ワガママになります。

無理難題を、押し付けます。

出来の悪い男は、付き合ったと同時に態度が豹変します。

しかし、彼女が別れ話を切り出したならば、尊大さの影は消えてなくなります。

だから、常に「アンタなんかは、いつ捨ててもいいのよ。ほかにいい男は、いっぱいいるんだから」という素振りを見せておけばいいのです。

ブラック企業における社長と社員の関係は、これと何一つ変わりありません。

続く。