まずは、「ガン治療においてローカーボとV、C点滴の組み合わせが注目されるだろう(7)」を読んでね。
1、2、4はさておき、3は、なぜ起こってしまうのでしょう。
(3・糖をしっかりと取り込んだガン細胞は、吸収してくれない)
この問題の解決のためには、ガンは、なぜV.Cを摂り込んでしまうのかを知る必要があります。
本来、ガン細胞にはV.C専用の受容体は存在しません。
にもかかわらず、通常のガン細胞であれば積極的にそれを摂り込んでしまうのは、V.Cを唯一のエサである糖と(酸素は除く)勘違いしてしまうからです。
V.Cの分子構造は、ブドウ糖のそれと酷似しています。
そのため、ガン細胞は、見分けをつけられずエサと認識し摂取するのです。
これは、ガン細胞に限った話ではありません。
体の中では、頻繁にそれに似たことが起こっています。
V.C点滴を行なうと、まれに低血糖に見舞われ、体調を崩してしまう人がいます。
膵臓が、V.Cを糖と見間違え、さして血液中に糖が残っていないにもかかわらず、不必要にインシュリンを分泌してしまい、血液中のそれを一掃してしまうからです。
煙草を吸うと、頭がスッキリするそうです。
それも、覚醒系の伝達物質であるアセチルコリンとニコチンの分子構造が酷似しているために、脳が積極的に受け付けてしまうからです。
超精密な細胞や組織であろうと、こういった見誤りに陥ってしまうのですから、いかにも単純そうな(?)ガン細胞であれば、頻繁に取り違えてしまうことは、容易に想像がつきます。
その特徴を活かしたのが、V.C点滴なのです。
・ガンがV.Cを糖と誤認する
・V.Cを摂り込む
・V.Cは、ガン細胞内で過酸化水素という活性酸素を生成する
・通常のガン細胞は、それを打ち消す抗酸化酵素を産生できないので、酸化アタックにより、ガン細胞が死滅する
・ガンの縮小や消滅につながる。
続く。