まずは、「資本主義が世界を救う(10)」を読んでね
今まで、時給千円の人が国内でティーシャツを作っていたところを、中国では200円で人を雇え同じ商品を製造できることがわかった。
必然的に日本企業は中国へと移転するので、転職できなれば前者は職を失うか賃金を下げられるかのどちらかを選択せざるを得なくなります。
それにより、低賃金労働者あるいはワーキングプアが生まれるのです。(繰り返しだけど、日本における格差の真の元凶は、年寄り優遇若者冷遇の福祉と労働市場、サービス労働の低生産性、理数人間の枯渇だからね)
これが、グローバル経済による格差の本来の原因なのですから、格差を世界規模で捉えることはあまりにも的外れと言っても過ぎた表現ではありません。
正しくは
・一部の多国籍企業が世界の富を牛耳り、否定的な形で格差が開いていくのではなく
・それどころか、成熟国から後進国へと富の分配は行なわれ
・世界全体で捉えれば、否定的な形での格差は縮小傾向にあり
・技術革新(イノベイションじゃないよ)により、その流れは加速され
・最終的には国家間における富の分配不全は解消され
・格差問題は消滅していく
となるのです。
後進国が貧困から抜け出すには、
・成熟国の物真似から入り
・最終的には、独自の形へと昇華していく
ことが有効な方法となります。
グローバル経済を否定する人の多くは、後進国のその機会を奪おうとしているのです。
彼らを貧困に固定させながら、格差を生じさせる資本主義経済はいけない、などと局地的にしか物事を捉えられない善意を振りかざし自己陶酔の世界に浸っているに過ぎない。
心が善意に染まっているばかりに、自己検証の機会を失ってしまっています。
考えを改めることは、極めて困難になっていると言わざるを得ません。
では、グローバル経済により発生したワーキングプアや低賃金労働者は、後進国の犠牲になる以外に道は用意されていないのでしょうか。
続く。
純粋な善意の大半は、害悪しかもたらさない。
アスペルガーの天才型頭脳が炸裂! 誰も知らなかった《逆説の経済教室》
《資本主義&グローバル経済》こそが、世界を救う