質問ボックスに寄せられたご質問に、お答えします。
回答が大変遅くなり、申し訳ないです。
現在、多忙のため、新たな質問は受け付けておりませんので、ご了承願います。

【ご質問内容】

ショックなことがあり、人にも会うことも出来なくなり、仕事も勉強も就活さえも無理になりました。
精神医も二回変わり、3回目に理解のある先生と出会えました。
市役所の福祉センターの発達障害担当の人にも、その精神医にも、きつい仕事はしてはダメだ、もっとゆったりした仕事に就くように言われ、教育関係が向いていると言われました。

それで語学学校の講師を探していたら、ちょうど募集があり、合格、今日から研修が始まりました。
私は、講師のつもりで応募したのですが、何を誤解されたのかわかりませんが、営業アシスタントの方にされたようなのです。
私は営業などとても出来ませんし、元々黙々と翻訳をやるのが好きだったので、これは違うなあ、困ったなあと思っています。
友人にも精神医にも全ての人にそれで良かったと言われるのですが、講師ならともかく、営業の能力は全く未知で、事務はとても向いていません。どうしたら良いでしょうか?

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【回答】

頑張っているところ申し訳ないけれど、基本的には、多動のADHD傾向のある人に事務は向いていません。

ただ、講師になれば、抜群の力を発揮できます。

自営でも会社勤めでもいいけれど、講師になったほうがいい。

今の会社にいなければいけない、だけど、講師の仕事はさせてもらえずアシスタントをしなければいけない…という状況だと判断して、アドバイスします。

現場の都合を考慮しない理想論にはなってしまいますが、
まず、
「自分が講師をやることに対して絶対的な自信がある」
「講師になったほうが明らかに会社に貢献できる」
「しばらく講師としてやらせてほしい。それでもしダメだったら、クビにしていい」
という強気の姿勢に出て、講師をやらせてもらうように交渉してみましょう。

一番まずいのは、ときどき弱々しく「講師をやらせてもらいたいんですが……」と言いながらアシスタントを続けること。
これではまずアシスタントから抜け出せません。

多動のADHDは事務作業が苦手ですから、アシスタントとしてミスを連発して、講師をやらせてもらえるチャンスもないままアシスタントをクビになるという可能性もあります。

なので、「講師をやらせてほしい」と強く伝えてみる。

強硬手段ではありますが、これも一つの方法です。

 

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