まずは「傾聴カウンセリングがアスペルガー人特有のトラウマを再生産させる」を読んでね。

自己啓発やスピリチュアル系の人生論が好きな人たちに延々と支持されている「自分を見つめる」という行為も、否定的思考やイメイジ反芻の危険を伴います。

「学生時代の母親との関係を再確認する」という「お題」の元

・当時は否定的にしか思えなかったけれど、今では別の考え方や捉え方も選択可能(認知の幅を広げる、ここで言う認知とは思考や感情を作り出す思い込みのようなもの)
・その時は為す術がなく、ひたすら耐えるだけだったけれど、今ではこういう現実的、具体的な言いましをすれば、事態は改善できる

などといった、「生産的な思考」を積極的に展開できるのであれば、何も問題はありません。

残念ながら、そうはいきません。

定型発達、発達障害かかわらず、大半の人は、当時の否定的出来事を延々と想起するだけにとどまります。

その時に味わった感情が、再生産されます。

すると、反芻にさらなる強化が加わり、いよいよウツ病のような状態になります。

「自分を見つめる系」にこのような状態の人が多いのは、そのためです。

生産性は微塵もありません。

「自分を見つめる」を全否定するつもりは毛頭ありませんが、以上のような危険性が伴うことを自覚している人は少ない。

むしろ、どっぷり浸かることが望ましいくらいに思っている人の方が多い。
(あくまで吉濱主観)
 

 

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