アスペルガー解説本の多くに、彼らは共感やそれを元にする気遣いの能力が欠如している、と記載されています。

極めて症状の強いアスぺルガー人であればその通りなのですが、隠れ(グレーゾーン)においては例外が多く散見されるのです。
場合によっては定型発達者の追随を許さない、それらの能力を発揮することがあります。

・症状が軽度のため、共感力を司るミラーニューロンが機能している(あくまで仮説)
・嫌われる、評価が下がることへの病的な恐怖心が能力開発となっている
・自身に対して望む腫れ物のように繊細な対応を、他者も望んでいるのであろう、という投影

などを要因として。

こういった特徴を持っている隠れアスペルガー人は、集団や人へ強いストレスが発生するにもかかわらず

・接客
・集団内における取りまとめ

などの役割を得意とします。

解説本とは真逆です。

以上を踏まれば、アスペルガー人は

・共感やそれを元にする気遣いの能力が欠如している
ではなく
・共感やそれを元にする気遣いの能力に突出するか、深刻な不全を起こすかの両極になりやすい

という表現の方が、的確なのでしょう。
 
 

 


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