場合によっては、多動傾向の強いADHDの子を車のチャイルドシートに座らせることに、親御さんは苦労します。

残念ながら、彼らの多くは反骨心(?)が強いため、言葉による説教や注意にあまり効果はありません。
(直観的には受け付けないだろうけど、性格に原因を求めると療育は失敗する。)

それどころか、言動の悪化が散見されます。

では、どうすればいいのか。

チャイルドシートをその子にとっての極楽にしてしまえばいいのです。
(その子の生活状況における前後の文脈や知覚過敏の程度によっては、大きく方略が変わることもある。)

かりに漫画やスマフォゲームが好きならば、チャイルドシートでやらせてあげればいい。

ここまで読んで多くの親御さんは、「そんなことすでにやっている」と反論しているはずです。

一つだけ違うことがある。

チャイルドシートだけでしか、好きなことをできない環境を作るのです。

子どもが、日常生活においてふんだんにやれているのであれば、この方法は効果を示しません。

ただ、限定することで大きな作用を生みます。

大半の親御さんは、ここができていない。
(もちろん、親御さんはワルくないし、やり過ぎなほどに頑張っている。)

だから、座らせることに苦労します。

「毎日チャイルドシートを使うならば限定するのは分かるが、旅行などの数少ない不定期はどうすればいいのか」、という質問もよくもらいます。

その場合は、3〜7日前から好きなことに制限をかければいい。

これで褒美の威力は跳ね上がります。

困ったことに、発達障害で悩む親子に何もしてあげられないヒーラーやインナーチャイルド系の自称カウンセラーは(僕も自称だけど)、この方法を聞くと「それは本質的ではない」というオカルト的な批判に終始します。

注意。

チャイルドシートのために延々と褒美制限を行なわなければならないのか、という懸念を持っているはず。
いずれは「癖付け」されるので、ほめるなどの簡単な褒美(?)で済ませられるようになる。

 

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