精神医学後進国の日本においても、ようやく発達障害への理解が普及しつつあります。

それは当事者の僕としても嬉しいことなのですが、一般的な解説書やメディアにおいては、「やらかし」ばかりを強調して伝えています。

たしかにそう言った面があるのは事実なのですが、今まで発達障害を知らなかった、あるいは現場経験のない人たちにとっては、「劣位的な存在」として映ってしまいます。

この認識が、発達障害人における最大の問題とも言える長期的な就労に深刻な影を落とします。

・劣位的な存在=仕事はできない=しかし、障害者雇用法で雇わないといけない=最低限のやっつけ仕事だけ与えよう=いつまでも仕事人として成熟できない

という、流れに固定されてしまうからです。(やっつけ仕事を頑張っている当事者を否定しているのではない)

実際の発達障害人は、そうではない。

認知に偏りのある凹凸症候群と捉えた方が適切です。

それにより

・できる箇所とそうでない箇所の差が激しい=前者は定型発達人よりも優れている場合が多い=ならば、それを集中的に発揮できる職種や作業を与えよう=仕事人としての成長が得られる

となります。(日本の雇用形態では誰もが総合事務職にならざるを得ないため、この流れがトントン拍子で作られるわけではない。)

残念ながら、日本における障害者雇用の多くは、前者が前提です。

発達障害人特有の豊かな才能発揮の機会が減ってしまいます。

当事者、雇用側、日本全体において、大きな損失となります。

 

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