隠れアスペルガー人は、さほどミスは多くないにもかかわらず
・劣等感
・過剰な責任感
・解説書に反する迷惑をかけることへの病的な恐怖
・失敗体験の積極的記憶
・否定的出来事の反芻
により、自分はミスを極めて高頻度で出してしまっている、と錯覚しています。
仮に忘れ物をすると、さして自他に対して深刻な影響など何一つない場合でも、いずれは忘れ物が多すぎる危険人物として自身にレッテルを貼ります。
すると、持ち物が入っているバッグの確認を、長時間に渡り頻繁に行なうようになります。
確かにそれでミスは減るのですが、残念ながら彼ら個人の感覚としては、それが多すぎるという錯覚は変わりありません。
あくまでも病的な確認があるおかげで今は防ぐことができている、と認識しています。
そうしている間に、場合によっては確認行為において強迫性障害などの二次障害を発症してしまいます。(戸締まり、エアコン、明日の準備した持ち物、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する行為。他にも特徴は多岐に渡る。)
20〜30分だった確認行為は2〜3時間となり、いよいよ日常生活に支障を来すようになります。
彼らに必要なのは確認行為ではなく、情緒で判断していたミスの数を
・実際に記録を取って
・確率計算で導き出し
・他者と比較してみる
という癖付けとなります。(古典的な認知療法そのもの)
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