受動、孤立型のアスペルガー傾向の強い子どもは、何も問題のない状況であったとしても、無気力な状態に陥りやすい。
放っておくと、一日中、寝て過ごします。
そんな彼らなので、自発的な才能、熱中事の発見と実行を期待することは、残念ながら難しい。
得意分野がはっきりと分かっていたとしても、動かない。
解説書には、特定分野に熱中すると記載されていることが多いのですが、実際は少数です。
にもかかわらず、この特性を知らずに、
・子どもの自主性に任せて
・自然と好きなことは見つかり、熱中するから大丈夫
という、情緒としては心地よい、しかし何の論拠もない教育法を展開する人間は後を立ちません。 (それが本当ならば、ニート、不登校、フリーター問題は、とうの昔に解決されている。一応まともであろう生活を送っている大人の大半も、自分の熱中事は分からない、やれないというのが現状。)
それを鵜呑みにしてしまったならば、最低限のことだけ済ませ、あるいはそれもせず、せっかくの豊かな才能を活かせずに、一日中寝て過ごす中年ニートが出来上がる可能性があります。
ある程度の管理や行動誘導は、必要となります。
新刊
教育評論家は、自主性に任せて上手くいった「数少ない事例」を全ての子どもへ当てはめる。
発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート
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発達障害と結婚
イースト・プレス