まずは「アスペルガー人の短所は長所から生まれている(1)」を読んでね。

解説書通りのアスペルガー人は、空気が読めない「場合も」あります。(アスペルガー人=空気が読めない、という理解は実は間違いの箇所が多々ある。隠れアスペ人は、空気を読みすぎる。)

ゆえに、ブレストや企画会議などにおいて、あまりにも

・見当違い
・失礼すぎる

発言をしてしまい、自他共に混乱を招いてしまいます。

では、純粋な短所かというと決してそうではない。

会社や日本を救う大きな長所の裏返しの可能性も、含まれているのです。

日本のような成熟国が、猛烈な追い上げを見せている途上国と戦うには、イノベイションが必須となります。

どこでも作れる製品や仕組みでは、価格競争に勝つことができないからです。

だからこそ、イノベイションで差別化を図らないといけない。

残念ながら、日本国はイノベイションを起こしづらい。(他国の実情は知らない。)

多々ある理由の一つとして、空気を読みすぎることがあげられます。

イノベイションに繋がる意見や発想というのは

・笑われる
・既存の理解者から反発される

という可能性が極めて高い。

良くも悪くも

・気にしいで
・和を尊ぶ

日本人には、ハードルの高い行為となります。

しかし、空気を読めない人間であれば、それらに屈することはない。

しかも、アスペルガー人は異質のフレイム(見方)という、イノベイションに必須な因子を「天然」で持ち合わせていることが多い。

結果として、いくらでも(?)イノベイションの元となる発言を選択することができるのです。

にもかかわらず、イノベイションを起こしたためしのない定型発達者は、その無礼な振る舞いだけに注視してしまいます。

・排除
・SST(社会性を身につける療育法)などで社会性を見つけることの強要

のどちらかだけを押し付けます。(SSTを批判するつもりはない。これも大切。)

結果として、会社と日本からイノベイションは失われます。

この国は、途上国に抜き去られます。

世界から、軽んじられる立ち位置へと転落します。

 

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