学習障害とは、知能指数に関係なく
・読字、書字
・言語能力
・社会性
・算数・計算
・推論
・動作
に極端な困難さを見せる状態を指します。(細かくは他にもある)
アスペルガー人はかなりの確率で、その学習障害を併発します。(僕も全く漢字が覚えられず、音読も1行読み上げるのに数分かかっていた)
多くの親御さんと当事者は、改善することを諦めています。
それは大間違いです。
大得意になれるかはわかりませんが、大幅な改善は望めます。
にもかかわらず、なぜ改善に困難を極めていたのでしょうか。
・ひたすらに苦手意識を植え付ける結果となる接し方を取っている
・快楽を伴わせる学習法を選択していない
・圧倒的な量をこなしていない
ことが、直接的な要因としてあげられるからです。
「・ひたすらに苦手意識を植え付ける結果となる接し方を取っている」について。
学習障害を持っていない人にとっては、それにより習得が進まない人の大変さを理解することは厳しいものがあります。
最初は丁寧に教えているのですが、それでも修得の兆しは一向に見えないので、
・なんでこんなことくらい分からないの
・さっき教えたよね
・ちゃんと聞いてよ
といった叱責を放ってしまいます。
怒鳴られたことにより学習が進むのならば、それもいいのかもしれませんが、残念ながら習熟へつながることはありません。
学習=無能さを突きつけられる=自尊心が崩壊する
学習=叱責を受ける=学習は罰=恐怖
という式が、当人の中で出来上がってしまいます。
圧倒的な量をこなさなければならないのに、自発的に勉強へ近づくことは無くなります。
彼は、学習障害を克服する機会を失います。
続く。