アスペルガー人が雑談を苦手とする理由に、技術的な問題もそうですが、

・雑談をする目的が見当たらない

ということがあげられます。(雑談は目的がないことが大きな特徴となる。だから、アスペルガー人は参ってしまう。)

やる気にならず、雑談におけるタダでさえ不全を起こしている技術や能力が、より発揮しずらくなるのです。

ならば、目的を持てばいい。

アスペルガー人は、何らかの理由で「スイッチが入った」という条件であれば、自己改善のために邁進することができます。

それを雑談へ活かすことができます。

雑談には、

・メタ認知機能 (情緒の安定、否定的思考や記憶からの離脱、計画性)
・注意機能   (集中、傾聴、情緒の安定、継続、否定的思考や記憶からの離脱)
・ワーキングメモリー (作業速度や正確性の向上、話し言葉の理解記憶、継続)
(他にも担う働きは複数あるよ)

といった、アスペルガー人の才能発揮も含めた日常生活全体の質を大きく左右する要素が詰まっています。

雑談へ対応できるようになればなるほど、上記3つは改善され、結果として人生全般が楽になる。

雑談に明確な「目的や意味」が生まれます。(英会話を上達させたい人が外人の友達を作るのと一緒。外人にとっては「利用」されているから悲しいことだけども、余談。)

ある程度は、雑談へのやる気がわいてきます。

注意、

・雑談をこなしていれば、3つの機能が上がるわけではない。
・それらの機能の働きや活用法を知る
・ある程度、それらを事前に開発する
・雑談時に、それらを意図的に実施する

ことが必須条件となる。