まずは「アスペルガー人が雑談を克服するために(4)」を読んでね。

人の行動は、内在的生理的な欲求から生まれる一面があることは事実ですが、同時に利や成功、快楽の獲得が確実だからこそ、それを選択する、という特性も持ち合わせています。

前者例

宿題をしたいからする。

走りたいから走る。

ワクワクするから仕事をする。(ワクワクとか言っている人間に限って、嫌な会社を辞めない)

後者例

宿題はしたくないけれど、終われば大好きなテレビゲームができる。

走りたくないけれど、そうすれば中毒的に好きなビールを痛飲できる。

仕事はしたくないけれど、その給料で好きな旅行へ行けるから頑張れる。

(意識や観念が全てを決定するなんて言っているエセ心理学やスピリチュアルをやっている人には、この仕組みを理解できない。たしかに超根源的に捉えれば全ては意識から創造されているけれど。)

アスペルガー人は、雑談における内在的生理的な欲求は皆無(極論ね)であるゆえに、利や成功の快楽獲得に依存する必要が出てきます。

自動的に見つかるわけではないので、意図的に作る必要があるのです。

大枠の方向として、「・雑談を行なうことで得られる利点が明確になっていない」については、

・ワーキングメモリー

・メタ認知

それぞれの開発

「・雑談を行なうことで即時として獲得できる成功体験が、存在していない」へは、

・トークンエコノミー

・自分が快楽を得られるモノ

などの褒美

(上記は人それぞれに細やかな微調整を行なってから実践しないと確実に失敗するから、自己流でやらないでね。)

があげられます。

この設定を行なうことで、ようやく雑談への「やる気」が高まります。