(母親に療育や家事の責任を集中させるのは大間違いなのだけど、そうせざるを得ない社会的現状があるゆえ母親に焦点を当てる)
まずは「多動傾向ADHDの母親へ(1)ネグレクト気質を自覚する」を読んでね。
では、彼女たちが全く療育や療育とも言えない自己啓発的視点による改善柵を行なってこなかったかというとそうではない。(怒鳴りちらしているだけの母親も多いのだが)
場合によっては、他の療育に取り組む母親よりも多くこなしていることもある。
にもかかわらず、改善しないのはどうしてなのか。
強すぎる新奇性(常に新しいものに飛びつきたがる)、ワーキングメモリの欠如により、
・今取り組んでいる技法をなぞっては新しい技法に移行し
を延々と繰り返してしまっているからだ。
療育を成功させるには
・改善したい問題を定め(標的化)
・特定の技法を子どもの特性や環境に考慮しながら微調整し
・ある一定の期間継続する
ことが必須となるのに、真反対を進んでしまっている。
結果は出ない。
残念なことに、この問題に気がついていない(大半はうっすらと気がついている)がゆえに、「懸命に取り組んでいる自分」という認識だけが居座るようになる。
改善に至らない現状に、「原因他人説」として怒りや失望を撒き散らす。