アスペルガー人の多くは、コミュニケーション能力が欠如している、と認識されています。
その理解は正しさと間違い、半分半分といったところです。
たしかにアスペルガー人の多くは、
・雑談が苦手
・口頭における言語への理解と記憶が弱い
・賑やかな環境では、相手の言葉への理解が困難になる
・悪意のない本人も気がつかない形で毒づいてしまう
といった問題点を抱えています。
ただ同時に、すべてのアスペルガー人に当てはまるわけではありませんが
・特定の問題に対する回答や説明
・一対聴衆といった形でのセミナーや講義
といった状況では、定型発達の追随を許さないコミュニケーション能力が発揮されることもあるのです。(もちろん、病的に苦手とするアスペルガー人もいるよ。知能の高い場合に多い)
「アスペルガー人はコミュニケーション能力が欠如している」という大雑把な表現を用いてしまうと、これらの能力の発見を逸してしまいます。