まずは、早くにグレーゾーンアスペルガーというフレイム(見方)を取り入れた方がいい(32)を読んでね。

ここで、多くのアスペルガー人が、大きな間違いを犯します。

・空気への縛り

・失敗への恐怖

を解消するために、「自分の内面を見つめる、対話する」といった方法を採用してしまうのです。

直観的には、正しいように思えます。

残念ながら、全くと言っていいほどに効果を得ることは難しい。

1.心の問題ではなく、脳の器質な構造に由来する

2.仮に心の問題であったとしても、古典的な心理カウンセリングは無力である

ために。

1について。

スズメは、極端なまでに怖がりです。

では、その特異的な感情は、親子関係によるインナーチャイルドから発せられているのか。

当然のこと、違います。

遺伝的な脳の機能構造が、因子になっていることくらい誰でも理解できます。

心の問題として扱うと、原因の見つからない原因探しの旅へと出かけることになってしまいます。

徒労以外の何ものでもありません。

アスペルガーも、それと同じです。(もちろん、生育歴や親子関係は影響を及ぼす。しかし、虐待やネグレクトなどの例外を除けば、それは決定的な原因ではなく、あくまでも助長因子。ちなみに、アスペルガーなどの発達障がいかと思いきや、虐待やネグレクトによる愛着障がい、といったこともあるからね。発達障がい専門科医は、その棲み分けが意外と出来ていない。)

しかし、この役立たずな方法を、心理カウンセラー(特に原因帰属理論の古い型)、自己啓発講師、ヒーラー、教育評論家といった、頭の弱い人間たちは、ひたすらに採用し続けてきました。

そして、アスペルガーの人生は、破綻させられました。

続く。

 

グレーゾーンアスペルガーは、見つめるべきは心ではなく行動。

 

 

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