まずは「発達障がいの子の負の特徴を悪化させる母親の共通点(16)」を読んでね。

彼女がその否定的な表現に至ったのは、適切な情報を得られなかったからだけではありません。

「自分のことは全く相手にされていない→承認されていない→自尊心が満たされていない」という心理構造が働いたためです。

彼女が大人あるいは情緒が安定している定型発達であれば、このダメ男と別れれば済む話です。

自尊心は安定し、情緒も落ち着きを取り戻します。

発達障がいの子の場合、そうはいきません。

・四六時中、付き合わざるを得ない
・情緒の状態を決定するストレスやそれの種類を決定する認知は、悪化の一途をたどる

という痛苦に曝されます。

すると、発達障がい特有の負の症状は、目を覆いたくなるほどに激化します。

学校をはじめとして適応障がいを起こし、不登校へ横滑りすることも考えらえます。

母親に助けを求めようにも、また見当違いな返答しか得られないことは分かっているので、相談はできません。

袋小路に追いやられます。

いよいよ、心が窒息します。

母親の「質問に関係のないことを答える」という「カワイイ天然的自己中」が、子どもを破壊します。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)