初の広島セミナー、早々に満席。

多忙の中、セミナー準備に取り組んでいるスタッフの方々ありがとう。

DSM(アメリカ精神医学会発行の精神障害の診断と統計マニュアル)では、アスペルガー、ADHDという呼称をなくし、発達障害に一元化しました。

たしかに、発達障害はスペクトラムゆえに明確な区分ができないのは事実なので、理解できる部位もあります。

ただ、現場の人間としては、この方針に手放しで同意することはできません。

・発達の中で最も多い受け身型のアスペルガーと多動優位ADHDは、特性が180度違う(もちろん、スペクトラムなので受け身でありながらADHD傾向という例もある)

・根幹的な療育方針は同じだが、末端的な技法や環境設定は大きく異なる

・最も問題となる職業選択においても、適性における相違が散見される

以上の理由により、現場次元ではある程度の区分は継続した方がいいでしょう。

 

 
 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)