まずは「アスペルガーを人財へ変えるために(12)」を読んでね。
その他の重要なものとして、環境設定が挙げられます。
アスペルガーの作業能力は、環境によって大きく上下します。
自己完結的で単純なものならば、飛躍的な生産性を見せます。
知能が高い場合は、特定の分野における相談業や講師において抜群のコミュニケーション能力を発揮します。(該当しない人もいるよ)
反対に
・同時並行処理を求められる事務
・その他大勢として参加するパーティー
などは、とても困難な状況に追いやられてしまいます。
幼少や学生のアスペルガーにも同じことが言えます。
・数学試験の問題用紙から、「この問いに答えよ、2学期のまとめ」といった情報は排除して数式だけを記載したものへ変更する
・口頭中心の指示を文字や写真、図、絵などに切り替える
だけで、成績が飛躍する場合が多々あります。
症状別に対応する得意不得意の環境を把握していれば、無駄な失敗を経験しないで済むのです。
にもかかわらず、アスペルガーにとっての環境の重要性を理解していない、個人の能力に原因を求める対応が蔓延しています。
アスペルガーは、失敗を積み重ねます。
社会参加への恐怖が、増大します。
やがては引きもこります。
人財を喪失します。