まずは、隠れアスペルガーが最も支援と理解を得られない人種なのだろう(36)を読んでね

それを踏まえれば、否定的な感情の生まれる因子をトラウマや生育歴だけに集約させることに、無理があるというのは、容易に理解できます。

古典的な心理、人間構造しか持ち得ない人たちには、このフレーム(見方)が欠如していました。

・発見することのできない原因探求の旅へ出て

・原因はこれであってほしいという、自分の願望を投影して

・幻影にすぎない産物を根元的な原因と設定し

・その解消へ取り組む

といった、パントマイムのような不毛さを演じてきてしまったのです。

人類の防衛本能には(生物全般に言える)、大きな欠点が内包されています。

命の危険に一切影響を及ぼさない事象に対してでも、著しく反応してしまうというものです。

緊張は、恐怖です。

よほど場慣れしていない人でない限り、大勢の前で話すことに強い緊張を覚えます。

防衛本能が、宿主である自分を防衛するために、信号を発しているのです。

しかし、人前で話すことは、命の危険に曝されることなのか。

誰かが自分を撃つかもしれない環境であれば、その恐怖は当然ですが、結婚式などのおめでたい状況であったとしても、度合いは違えど、防衛本能は躍動します。

続く。

アスペルガーは、防衛本能の虜になっている。

【隠れアスペルガーという才能(ベスト新書)】