発達障がいにおける最高の基盤となる療育(改善の取り組み)は、地味でつまらない規則正しい生活。
(もちろん、どうやってそれを癖付けさせるかは問題となる)

しかし、「○○プログラム」などの特殊な方法を実践している人ほど、当たり前の取り組みに関心を持たない。

発達障がい者の日常改善における、一発逆転の魔法は存在しない。(今のところ)

もう、心理療法も、統合医療も、自己啓発も、スピリチュアルも、純粋なサバイバーである発達障がい者へ、淡い夢を抱かせないでほしい。

夢が破れた時の彼らのただでさえ深裂な絶望は、定型発達者にとっては感受できない塗炭の苦しみとして再び侵襲し、場合によっては立ち上がれなくなるのだから。

アスペルガー改善のコツの一つとして、地味な長期的取り組みを覚悟できることがあげらる。

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