まずは「アスペルガー人を何も知らない役立たずのヒーラー、カウンセラーたちへ(33)」を読んでね。

現在の人間の直観は、その程度に過ぎません。

現実的な体感覚の中心を担っている微細な筋肉反応についても、同じことがいえます。

例えば、姿勢。

・現代人は、猫背になっている

・だから、胸を張り姿勢を正さないといけない

と、体の骨や筋肉などの感覚を大事にしているボディーワーカーの多くは、主張します。

大間違いです。

現代人は60歳以前を中心として反り腰になり過ぎているがために、釣り合いを保とうと前かがみになっている。

それが、結果として猫背に繋がっているのです。

女子が、その典型です。

彼女達の立ち方、歩き方を観察すると、その大半は内股になっています。

雑誌やポスターに登場する、実物ではないイラストの女子ですらそうです。

いかに内股が、浸透してしまっているかが分かります。

内股になると、足の骨は当然のこと内旋し、股関節もそれに引っ張られて同じ方向を向きます。 (実際に体を動かしながら行なうと分かりやすいよ)

すると、股関節がついている骨盤の下部が、激しく後傾します。

臀部が、後ろに突き出した形です。

その代わりに、腰骨がついている骨盤の上部が前傾するので、腰骨も垂直ではなく斜め前に出ていこうとして、腹の方に突き出すように反ってしまいます。

しかし、その反りに任せたまま、立つ座るの姿勢を維持しようとすると、常に

・腰に大きな圧力が加わる

・みぞおちから上の背面が、後ろに引っ張られる

状態になってしまいます。

それは、苦しくて仕方ありません。

腰には過剰負荷が加わっているので、腰痛になる可能性は高い。

背面は、倒れないように背筋を酷使しているので緊張して固くなる。

これは、辛すぎます。

だから、それを対処療法として防ごうと、猫背になっているのです。

続く。