発達障害児の多くは(特にアスペルガー、大人も)、知能が高い場合であったとしても、聴覚性のワーキングメモリの弱さを抱えているがために、口頭における説明への理解、記憶を苦手とします。
場合によっては視覚で理解するときとは雲泥の差があり、かつ「聞いていない」を通り越して、「聞こえていない」ような様を見せます。(注意制御機能の問題も大きい)
そこで親御さんは心配になり、耳鼻科で聴覚検査を受けます。
当然のこと、耳に異常はありません。
聴覚力と、声を聞き続け、それを理解、記憶する力は脳において担当が全く違うのです。
むしろ、アスペルガー人は聴覚過敏を抱えていることが多いため、他人には聞こえない音や声を拾うことを得意とする場合が多々あります。(僕がそう)
結果として、この子は耳が悪いわけではないのだから、「聞く気がないんだ」という精神論に終始します。
そこからが地獄の始まりです。
ひたすら、やる気がない、ふざけている、という根性論としての説教が始まります。
すると、コミュニケイションや口頭中心の授業に大きな不快を示すようになり、将来的な機会を失うに至ります。
「聴覚性のワーキングメモリを鍛える」という理解を採用する必要があります。
鍛え方を詳細に記載したよ。