新刊が出ました。
発達障害人を社会で苦しめてしまう直接的な要因の一つとして、前頭葉を中心とした実行機能の弱さがあげられます。(それが弱いから、いけないという話しではないよ)放っておいて自然と良くなっていく、ということはありませんが、意図的に鍛え改善することは可能です。
その方法を多岐に渡り、紹介しています。
全て
・エビデンスは取れている
・自分に行なってきたもの
です。(実行機能とは、ワーキングメモリ メタ認知、注意制御機能、抑止機能などの働きを指します。)
本題
発達障害人は、防衛本能の強すぎる人種とも言えます。
それゆえに、むやみにゆっくりと休むと、注意は脅威となるものばかりに向いてしまいます。
日本に住んでいる場合、実際に自分の体を傷つける外的な因子は存在しないので、注意は
・過去の苦しい出来事
・酷い未来の想像
へ向かいます。
それだけならば、まだいいのですが、あたかも現実に体験しているような否定的感情が発生してしまうので、せっかくの休息は、精神を窮地に追い込む時間となります。
そうならないためにも、無理のない範囲で忙しくする必要があります。
適度に忙しいと、注意がそれらの作業に向けられるため、「脅威から外れる→反すうは減る」となり、精神状態が少しは安定します。