我が子の発達障害の改善に取り組む母親の多くは、短所是正(問題行動)に躍起となってしまいます。

批判するつもりは全くありません。

・夫、周囲の理解を得られない

・孤独の中で奮闘している

・我が子の将来が心配

・強いストレスに晒されている

状態が何年も続いているのですから、仕方のない面はあります。(そもそも母親に家事、育児を丸抱えさせることが間違っている。)

ただ、短所是正のみになってしまうことで

延々と

・子どもをほめられない

・母親の頭の中は常に子どもへの不満で一杯となり感情的に追い詰められる

・子どもの改善を認識できないゆえにほめられず、改善された行動の再現性が下がってしまう

という問題が起こります。

根本改善としては

・母親の自由な時間と空間を作る

・家事と育児の外部委託を行なう

があげられるのですが、難しいことが多い。

とりあえずの対策として、療育の前後の比較記録をつけることをおすすめします。

ビフォアフターです。

性格や人間性といった抽象的な部分ではなく、目に見える具体的な行動を対象とします。

・食べっ放しだった     →皿を下げられるようになった

・電車の中でずっと多動だった→2駅は落ち着いていられるようになった

表などにして、繰り返し眺めます。

ここでは

・同年代の子と比較しない

・歩みの速度には目を瞑る

が、大事となります。(比較したい、速度を上げたい気持ちはよく分かる)

そうすることで、少しは母親は楽になり、子どもの改善部位や長所を認められやすくなります。