発達障害人は、激しい凹凸を持っているため、適応できる環境とそうでない環境の違いがはっきりと出ます。

たとえ、ブラックや人間関係の問題がない職場であったとしても、不適応な環境だと

・強いストレス

・やらかしの頻発
に陥るため、最終的には不適応を起こしてしまいます。

だから、症状としての才能をある程度は発揮できる会社を選んだ方がいい。

ただ、同時に才能を伸ばしておく必要があります。

たしかに才能を多用できる環境であるならば自然と伸びていく面があることは事実なのですが、就業時間以外の「自主練」は欠かせません。

そうすることで、さらに仕事におけるストレスは軽減します。

残念ながら発達の場合、才能の伸展がうまく進まないことが多々あります。

理由は多岐に渡りますが、その一つに抑制機能の弱さがあげられます。

抑制機能とは、いま取り組んでいる課題とは関係のないことをやりたくなったという衝動を抑えこんで、行動へ移させない力くらいに捉えてください。

これは多動衝動傾向のADHD人だけはなく、ルーティンを得意とするアスペルガー人にも同じ弱点(?)があります。

それゆえに、才能へ集中できず、結果として伸びません。

仕事でシンドい思いをしてしまいます。

嬉しいことに、この抑制機能は鍛えられます。

例えば、英語を勉強しているとき、スマフォに手を出しがちになる。

スマフォを止めようとするのではなく、「いじりたいという衝動」が生まれたら、5秒間だけ耐えるのです。

耐えたならば、「即時」に自分をほめるかトークンエコノミーの要領でシールを貼ります。

「犬の待て」と同じです。

5秒できるようになったら、10秒、15秒と徐々に伸ばしていきます。

すると、完全な自己管理は難しいですが、2~3時間ほどは課題の継続が可能となります。(睡眠と栄養がある程度は足りていないと効果は出ない)
適切な練習方法であれば、発達障害人の場合、才能のある分野においては、取り組んだ分だけ結果を出せます。

人生が多少は楽になります。