受動型アスペルガー児童の中には、教科書に記載されているような問題行動は一切(?)起こさない、それどころか素直で大人しい「扱いやすい子」がいます。(隠れ「グレーゾーンより」とも言える)

しかし、学年が上がるにつれて頑張っているにもかかわらず

・友達ができない
・勉強に著しい遅れが出る
・口頭による言語理解が際立って弱い

といった発達障害人の特徴が目立ってきます。(僕はそれらが絶対にわるいとは思っていないけれど)

腕のいい心理士や専門医に「偶然に」出会い、そこで初めて発達障害の可能性を告げられます。

親は困惑します。

世間で取り上げられている発達障害の理解から大きく離れているために。

育てにくさ=発達障害ではありません。

・大人しい
・反抗しない
・静か
・素直
・ワガママ的な意志を示さない
・言うことをちゃんと聞いてくれる

を子どもらしからぬ強さで表現する「育てやす過ぎる」場合も、可能性としては否定できません。

これらがいけない、というわけではありません。

ただ、そういった特性と同時に

・ワーキングメモリの弱さ
・雑談の苦手さ
・学習障害
・情緒不安定
・計画性のなさ

を強く抱えています。

放っておく期間が長くなると問題は深刻化します。

そうならないためにも、発達障害は場合によっては、「育てやす過ぎる」というフレイム(見方)を理解しておく必要があります。