教科書通りのアスペルガー人男と結婚した定型発達女子は、かなりの確率でカサンドラ症候群に陥ります。
夫に徹底した療育を施すことである程度の改善を得ることは可能なのですが、そういった機会に恵まれることは難しい。
また、離婚することが最も有効であることは分かっているけれど、諸々の事情があるゆえに、できずに苦しんでいる、というのが多くの実情です。
では、苦しい結婚生活を少しでも楽にする方法はないのかというと、そうではありません。
対処療法となるのですが、そこそこ楽しいという条件で外に軸足を作ることがあげられます。
・趣味のサークル
・習い事教室
・バイト
・ボランティア
など。(子育てが忙しすぎる女性にとっては絵に描いた餅のような話になっている。ごめん)
カサンドラに陥っている妻の多くは、全く相手にしてくれない夫にのみ注意を向け続けて、彼のことを考え続けます。(妻がワルイと言っているのではない)
その思考は否定的なものばかりなので、情緒は悪化の一途を辿り、カサンドラの歯止めがきかなくなります。
外に軸足があることにより、良い意味で夫に注意が向かなくなります。
楽しい仲間や行為であれば、カサンドラ特有の孤独も軽減します。
苦しい状況にある妻の多くは、外に軸足を作る気力がなくなっているのは事実なのですが、エイヤッで動く必要があります。
元気になったらいずれ、では延々と楽にはなりません。