「体の感覚に従ってはいけない(30)」を読んでね。

ゆえに残念ながら、ワクワクや社会奉仕、労働への哲学に基づいて快楽を得つつ働くことは、極めて難しい。
僕の知り合いのワクワク系で本やセミナーを売っている人のほぼ全員は、歯を食いしばって権謀術数を展開し、集客に励んでいます。

「世の中のために、魂の成長のために、使命のために」と騒ぎながら、延々に気乗りしない企業務め、あるいは税金泥棒に過ぎない公務員を辞めようとしません。

恐怖の方が、勝っています。

その感情に縛られているがゆえに、人は自分の生存のため以外には、働きたくないのです。(スピリチュアルやロハスは、意識の高い自分を演じることを止めて、エゴの固まりにすぎないことを認めたほうがいい。そこから改善が始まる)

日本は、不況といえど、世界的には極めて恵まれた状況にあります。
破格な食品店を活用すれば、200円もあれば満足に食べられます。
高度経済成長期の蓄えも、しっかりとあります。
この国は、良くも悪くも優しすぎるので、簡単に生活保護を獲得できます。

親の貯金や年金で生活している知り合いのニートは、「両親が死んだならば生活保護を受ければいいから、就職は考えていない。」と言っていました。

働かなくてもいい、という「環境圧力」が存在するために、防衛本能は、飢餓を回避するための恐怖とそれを原動力とした「やる気」を発動することはありません。

無気力な人間が、出来上がります。

ニート、引きこもりが、また1人増えます。

体の感覚に従っているがゆえに、引き起こされます。

人生を、棒に振ります。

最終的には、日本も沈みます。

僕には、体の感覚に従う理由がどこにあるのか、皆目、理解できません。

抵抗しな「ければならない」のです。