地震などによる防災のためにも、高層化は欠かせません。

 

震災によって亡くなられる方の大半の要因は、倒壊ではありません。

実は、極めて少ないのです。

建造物の火災によるものが、大部分を占めています。(津波は、珍しい事象)

(阪神大震災も、火災が主因。電気をすぐに復旧させようと、倒壊直後に通電を再開してしまい、漏電火災が起きた。震災当時の首相だった村山さんが社会党の方針として、自衛隊を嫌っていたがために、救助活動を抑制していたことも大きい)

 

ゆえに、燃えやすいそれを抱えている地域ほど、被害が甚大になることは「確定」しているのです。

 

では、日本において最も可能性の高い地域はどこなのか。

東京です。

広大な範囲に渡り古い木造家屋が乱立し、しかも密集しているからです。

23区西部や南西部、東部の下町を中心に1万6千ヘクタール。

山手線の内側2個分もの土地に、150万世帯が暮らしています。

 

これだけの広がりを見せた地域が全焼すると、消防署は東京全域へ対応することは不可能となってしまいす。

ゆえに、東京において大火災が起きってしまったときに、

  • 人口の多さ
  • 経済重要性
  • 政治的重要性

を勘案した救助の取捨選択を、行なわざるを得ない。

見捨てられる地区が、発生するということです。

すでに、政府の大地震災害時の救助マニュアルとして、それは決定されています。

続く。