まずは、「田舎暮らしを望んではいけない(10)」を読んでね。
田舎暮らしを望む、あるいは善しとする人の多くは、良くも悪くも社会主義です。
ゆえに、大企業が嫌いです。
「そういった組織は悪者である」と、決めつけています。
意識が進化すれば、ステレオタイプから脱却できるはずであるにもかかわらず。
その延長線で、イオンやヨーカドーなどの大手スーパーや巨大モールを敵視(?)します。
添加物食品や環境破壊商品の多さ云々ではなく、
- 心の通った商店街が、駆逐される
- 地元民のお金が、東京の本部に吸収される
- ゆえに、貧しくなり、地方は疲弊する
という理由で。
残念ながら、浅はか過ぎる思考により、原因と結果を履き違えています。
大手スーパーは、田舎暮らしを望む人々によって、欲せられ作られ維持されている産物なのです。
人口増大時代には、地方や郊外の方々に一軒家やマンションが乱立しました。
駅から遠く離れて、外へと拡散していったのです。
そのため、毎日、商店街に徒歩で通うことは、時間体力両面においてしんどい作業となってしまいました。
客足が、遠のきます。
この時点で、大打撃を負っています。
地方や郊外に住む人々は、当然のこと、車生活が当たり前となります。
残念ながら、商店街の作りは、全くもって車に対応していません。
彼らが、来店することは不可能です。
ゆえに、超大型駐車場を持つ買い物店が必要となります。
それが、大手スーパーやモールなのです。
仕事で、地方へ足を運びます。
その際に目にする大手スーパーやモールの駐車場の広さには、驚嘆します。
街の車の全てを納めることができるのではないか、と、錯覚するくらいです。
おまけに、質はさておき、品揃えは豊富です。
全ての生活必需品を、一店で賄えられます。
便利この上ない。
商店街の出る幕は、髪の毛先ほどに存在しません。
地方活性化のため、煩わしさに耐えて大手スーパーを避ける人など皆無に等しい。
これが、商店街と地方が衰退する、真の最大(?)原因なのです。
続く。