まずは「Lートリプトファンの扱いは慎重に」を読んでね。

最近のフィットネスブームに乗じて、筋肉を効率的に作ると言われているアミノ酸の一種「BCAA」が人気です。

それ自体は、否定しません。

筋肉量が増えることによる健康効果は、素晴らしいものがあるので。

ただ、セロトニンシステムに脆弱性を抱えるアスペルガー人には、常飲を薦めることはできません。

アミノ酸は、脳吸収において全て同時吸収されるのはではく、ある程度の優先順位が決まっているからです。

困ったことに(?)トリプトファンは、脳への選択順位が低い。

ゆえに、「BCAA」など特定の他のアミノ酸が大量に血中に存在すると、それが脳へ優先されることとなり、結果としてトリプトファン不足となります。

トリプトファンは、アスペルガー人の場合、多量に摂ると毒性へ変換される可能性があることは確かですが、欠乏はセロトニン機能の脆弱性を招いてしまいます。

(インスリンを少し走らせれば、脳におけるトリプトファン摂取順位は上がる。セロトニンシステムを守るために糖質制限は必須だけれど、多少の糖は場合によっては必要なのかもしれない。僕は糖質1日10グラム以下のかなりキツい制限食だけれども。僕の食事は真似しないでね。低血糖で倒れる可能性あり。1日100gくらいは糖質を摂る緩い糖質制限食から始めて。)

週2回の運動の時だけ摂るくらいであれば問題はないでしょうが、毎日となると、セロトニン不足による心身不調を招く可能性があります。