アスペルガー人の多くは、遺伝的なセロトニン不足あるいは機能低下が、現状における心身不調に大きな影響を与えていることを知っています。
(不思議なものでドーパミンは亢進している。ただ、ドーパミン欠乏を起こしている多動傾向ADHDがスペクトラムで入っている場合の矛盾は説明できていない。)
同時に栄養への関心も高いので、それにより改善を得ようとします。
代表的な栄養素として、Lートリプトファンがあげられます。
「Lートリプトファン」
+
ナイアシン、葉酸、鉄
↓
「5ーHTP」
+
B6
↓
「セロトニン」
この理解に則り、サプリメントでトリプトファンを単体で摂ります。
残念ながら、アスペルガー人にはこの方略はお薦めできません。(他の栄養素のサプリメント摂取自体は強く推奨している。ただ、いきなり思いつきで摂取を始めないでね。)
トリプトファンを5ーHTPへ変える力が弱く、その代りに神経毒が強く疑われているキヌレン酸へ変換してしまう可能性が高いからです。
結果として、Lートリプトファンが毒性因子となってしまいます。
食事で自然と摂取する分には全く構いませんが(必須アミノ酸なので、警戒して避ける必要なし)、
Lートリプトファンに限っていえば、単体の大量摂取は望ましくないでしょう。