まずは「世の中を良くしたい、と言っている人たちの大半は、偽善か害悪でしかない(21)」を読んでね。

国内の自殺率は、相変わらずの高止まりが続いています。

不況が、直接的な要因と言われています。

確かに、景気が悪化した時に、その率は反比例するように上がっているので、納得はできます。

しかし、その論は、全てを捉えきれていません。

自決に至る人の多くは、中高年です。

彼らの大部分は、「再就職先が見つからない」という、経済的苦境に屈して、失命に至っています。

仕事人としての能力がないからではありません。

労働者の権利を守る、という美名の元、雇用が、あまりにも固定されてしまっているからです。

経営者は、労組から「雇用を守れ」と「命令されている」ので、それを達成することに精一杯になっています。

ゆえに、新規の人を、受け入れられません。

だから、再就職が、難しくなってしまう。

これが、中高年自決の直接的な最要因です。

今日も、雇用を守るという「純粋なる善意」が、不要な埋葬への道を作ります。