まずは「終身雇用を破壊せよ 学問崩壊の温床編」を読んでね。

現在の日本の大学教育における主要な問題点の1つに、学生の不勉強が挙げられます。

しかし、学生の意識や心がけに原因を求めてはいけません。

もの好きでなければ、大学に入ってまで勉強することはあり得ない。

人が勉強しないのは、自然な状態にすぎないなのですから。(暗算で3×4と397×7938をさせると、後者の方が、ストレス数値が圧倒的に跳ね上がる。人は、頭を使いたくないんよ。)

だからこそ、そういった「当たり前の生理的な怠け」を誘発する「環境圧力」を、問題設定に据えたほうがいい。

大学に入った学生の大半の動機は、学問の邁進ではありません。

就職活動において、有利になることが目的です。
だから、入学当初から勉強へのやる気は、微塵も持っていない。

企業の採用基準が、在学中に身につけた教養や能力であるならば、学生は必然的に死に物狂いで取り組くみます。
結果として、大学の質は上がります。
しかし、そうではない。

潜在的な可能性だけに注目するのです。

続く。