まずは「ガン治療においてローカーボが注目されるだろう(4)」を読んでね。

しかも、ガン細胞の糖の取り込む能力は、通常細胞の3~8倍に及びます。
PETなどの特殊診断装置による、ガン発見が容易になるのも、そのためです。

ゆえに、体は治療により弱っていくけれど、ガン細胞は復活してしまう、という何のための治療なのか分からない状態となってしまっています。

とても簡単な仕組みです。
では、なぜ医師や製薬師は、この理解に至らないのか。

ここで、製薬会社の陰謀論を持ち出すならば、おバカ以外の何者でもありません。
かりにそういった一面があったとしても、それ以外に原因を求めなければ何の解決にもなりません。

最たる要因として、医科学の世界においては、研究結果における絶対的な一貫性が存在していることがあげられます。

一度、決まった理解や方法は、再び検証をせずにそのまま継続的に活用し続ける、というものです。

例えば、動脈硬化には
・ ウィルスが深く関係しているのではないか。
・ ゆえに、コレステロールを除去するだけでは、発病してしまうのではないか。

という仮説が、以前に発表されました。

ある程度は、正しい。(核となるのは、免疫の暴走、炭水化物の摂取、血糖値異常)

さして、特殊な検査技法を必要としない発見であるにもかかわらず、動脈硬化コレステロール説が打ち立てられてから、相当に時間が経過した後の話しです。

これも、動脈硬化を起こした部位というのは、無菌状態にあるというのが定説化されていたからです。

医師や研究医の怠慢ではありません。

医科学の進化は、過去の検証の積み重ねの上に、成り立ちます。
それらを1つ1つ、再検証していたら、

・ 膨大な時間を必要として、新たな研究へ取り組めない
・ 検証における信頼性や安定性が揺らぎ、学問が崩壊してしまう
・ 結果として、何も発展を得られなくなる

といった根源的な問題が発生してからです。

続く。