まずは、「ガン治療においてローカーボが注目されるだろう(1)」を読んでね。

その加速最大因子が、糖なのです。

しかし、ここで、多くの人に疑問が発生しているはずです。
「食の欧米化により、ガンが多発するようになったのではないのか?」と。

半分は、大間違いです。
たしかに、動物性タンパク質を摂取することで作られる排泄物は、腐敗型という形になりやすい。(ローカーボを続けていれば腸内細菌もそれに対応していくので、本来は悪化しない)

それからは、フェノール、インドール、メチルカプタン、ニトロソアミンといった発ガン物質が生成され、腸内へと吸収されていきます。
この流れだけを捉えると、食の欧米化による発ガン率の増加は否定できません。

しかし、腐敗型由来の有害物質は、発ガン物質であり、成長因子にはなり得ません。
ガンは、大きくなることができません。
免疫機構は、容易に叩いてくれます。
ただそこへ、「炭水化物=糖」が加わると、ガン化した細胞は、急速な成長を遂げてしまうのです。
ガンへの罹患が、出来上がります。

日本の伝統的な食生活は、炭水化物が非常に多い。
僅かの魚と漬け物に、大量のご飯。

現代日本人は、米を食べなくなって久しいと言われてますが、米でなくともパン、麺といった「炭水化物=糖」が、大好きです。
その特性のまま、肉を中心とした動物性を大量に摂るようになった。

動物性という発ガン物質×「炭水化物=糖」=発ガン率の増加 、というガンにとっての「勝利の方程式」(?)を、作ってしまったのです。

だから、発ガン率の増加を、食の欧米化だけに求めるのは、非常に無理があります。

日本食にも、大きな責任があるのです。
灯台下暗しです。

続く。