まずは「原因と結果は思い込みの産物に過ぎない 母子関係が救われるために(1)(2)」を読んでね

いつもいつも、子どもが泣いている。

何人かのカウンセラーは、

・父親の神経症的気質が、子どもへ転移している
・だから、父親の心の傷を癒やさなければならない
・その傷は、インナーチャイルドによるものだろう

と、「根源的」な分析を展開しました。

長期にわたる父親へのカウンセリングが、実施されました。

しかし、一向に、改善されませんでした。

実際は、服を止める「ピン」が、子どもの皮膚知覚に強い不快感を与えていたことが直接要因だったのです。(知覚過敏の発達障がいの子には、よくある話)

すぎた根源的な原因帰属思考は、事態を複雑化させます。

場合によっては、問題を迷宮化させます。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)