赤字を出し続ける企業の多くは、奇妙な現象が伴うようになります。
そうなりはじめてから、社員の平均年齢が、急速に上昇するのです。
某大手家電メーカーは、巨額損失が始まってからの5年後には、34歳だった社員の平均年齢が45歳になりました。
超急激な高齢化です。
なぜ、それが起こったのか。
新卒採用を止めてしまったことが挙げられます。
中心的な「戦犯」である団塊の世代をリストラしようとすると、やはり同年代の労組、経営陣、厚労官僚が、よってたかって大反対します。
そして、相変わらずの強固な終身雇用を要求します。
社内改革は進みません。
図々しくも、給料は、維持を求めます。
このままでは、会社は破綻してしまいます。
だから、一切の声を上げない人間を狙い撃ちにするしかありません。
それが、新卒に該当する若者です。
彼らを採用しなければ、定年に任せて引退してもらえば、社員数を減らすことができます。
さすがに定年に反対する人間はいなので、摩擦なく、リストラに成功したことになります。
続く。