C.I さんからのご質問です。
【ご質問内容】
話すことが 遅れている子がいます。私達が話す言葉は理解できているようです。発達相談では 口周りの筋肉の発達が遅れているため なかなか言葉にならないと言われています。(発達障害ではないと言われてます。)その対応として 出来るだけ声を出して筋肉の発達を促していく…ということでした。それだけで 筋肉は発達をしていきますか?
また 子供に触れたときに 肉質が とても軟らかい子がいます。体力もなく 姿勢保持が短時間です。このような子に対して 私達は どうアプローチしていくといいですか?
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【回答】
たしかに、筋肉の発達を促していくという点では、声を出して話すことも重要です。
しかしそれ以外にも、効果的な方法が3つほどあります。
まず1つ目、鼻呼吸をきちんと覚えさせるということ。
幼いときに口呼吸の癖がついてしまうと、唇の筋肉の発達が遅れ、唇が動きにくくなり、同時に歯並びも悪くなってしまいます。
そして、それが言語の障害を引き起こすことがある。
なるべく、口呼吸ではなく鼻呼吸をしっかり行わせるようにしましょう。
2つ目。
パタカラという唇の筋肉をつけさせるための運動器具があるので、それを使ってしっかりトレーニングを行うこと。
3つ目。
噛み合わせの乱れから唇の筋肉が動きづらくなることがあるので、噛み合わせ治療の得意な歯医者に相談すること。
この3つを行なえば、基本的に口周りの筋肉が発達しやすくなります。
あと他には、日本語ではなくて英語の発音練習をさせることも有効です。
日本語はあまり口を開かなくても発音できてしまうけれど、英語だと日本語よりもはるかに大きく口を使います。
なので、英語の正しい発音法を学べるDVDなどを買ってきて、一緒にやってみるといいでしょう。
次に、「体力がなくて姿勢保持が短時間」という点について。
いろんな要因が考えられるけれど、アスペルガーの場合、抗重力筋を活性化させるセロトニンを活用するためのシステムが破たんしています。
また、運動を司っている小脳に機能不全があるために、どうしても体幹がしっかりしません。
ローカーボ食事法やサプリメントなどでセロトニンシステムを強化させるとよいでしょう。
脳そのものを直接いじるということはできません。
なので、体のほうからアプローチしていきます。
まずは、理想の体癖を身に付けるようにする。
その上で、体幹のトレーニングを行なう。
座りつづけるときなどは、ストレッチポールなどの補助器具を用いる。
そうすることによって、それなりのよい姿勢が保てるようになります。