リズさんからのご質問です。
【ご質問内容】
アスペルガー診断テストをしたらグレーゾーンの診断結果が、出ました。
グレーゾーンだとアスペルガーか どうかが、分かりにくいらしいですね!?
以前 16歳の時に精神と肉体が、分裂した時に カウンセリングを受けた時にも「ヒステリー症」だろう!?と診断されました。
その後、何十年と経ち 今更アスペルガーのグレーゾーンだと診断されても悲しいだけです!
16歳の時に分かっていたら・・・まだ 良かったのですが、今更知ってもね!まだ 知らない方が、良かったかも!?
これから先どう生きたら良いのか?分かりません。
私の自尊心とプライドが、とても傷つけられて死にたい気分です・・・。
どうすれば良いでしょうか!?
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【回答】
発達障害での一番の悲劇というのは、診断のつく発達障害よりもグレーゾーンにあります。
教科書を読んでも、自分の症状に当てはまるところとあてはまらないところのギャップが激しくて、混乱してしまう。
専門医のところに行っても見逃されてしまう。
心療内科や精神科に行ったとしても、やっぱり分からない。
診断がおりるようなアスペルガーであれば、障害者手帳などの形で保護されるけれど、グレーゾーンアスペルガーにはそういった保護は与えられない。
周囲の人に相談しても、グレーゾーンについては理解されないので、「そんなこと誰にでもあるよ」と言われて終わってしまう。
こういったことによって、自分がグレーゾーンアスペルガーであることも、その対策を知ることもできず、結果、アスペルガーの中でも最もキツイ人生を歩むことになります。
周囲に合わせて生きていかないといけないのかというと、そんなことはありません。
グレーゾーンであったとしても、診断のおりるアスペルガーであったとしても、基本的には対処法は同じです。
グレーゾーンの症状も代謝異常からくるものなので、まずは代謝異常を徹底的に軽減させましょう。
そして、認知療法や行動療法などで、認知や行動を修正していく。
また、グレーゾーンであってもアスペルガーは高い才能を持っているので、それをさっさと見出して、才能を伸ばすことに集中することです。
あとは、コミュニケーションとか時間管理とか、そういった部分をチェックするためのコツがあるので、それを生活に取り入れていくとよいでしょう。
一般的に、グレーゾーンというのは、最も発達障害難民になりやすいのですが、僕から見ると、グレーゾーンアスペルガーほど社会の財産になりうる人材はありません
それは
・症状を軽減させやすい
・真面目で責任感が強いので、アスペ改善法もきちんとやり遂げる
・高い才能を持っている
という面を持っているから。
なので、グレーゾーンアスペルガーは、肉体的にも精神的にも大幅に症状を改善できます。
そして、高い才能を発揮できる。そして、社会の一流どころで活躍できる可能性を大きくもっている。
だから、グレーゾーンアスペルガーだからといって悲観することはありません。
グレーゾーンアスペルガーについて詳しく知りたい方は、拙著『隠れアスペルガーという才能』をご一読ください。(宣伝かよ)