アスペルガー人は、真性(診断のつく)隠れ(軽度)問わず、自分のこだわりや規則性を徹底的に大事にします。

それが乱されたときのストレスは、定型発達人との比較の範疇を超えます。

ゆえに、そのこだわりや規則性をパートナーへ押し付けます。

安全や効率を守るための明確な理由があるならば、相手もしぶしぶ納得してくれるでしょうが、アスペルガー人のこだわりには、それが欠落していることが多い。

・リモコンの配置
・買い物の道順
・使う調味料(こっそり変えた場合、わからない)
・掃除の仕方、順番
・お菓子、ご飯のメニュー
・風呂に入る時間

など。

守れなかった場合、激怒や不機嫌に陥ります。

その有様に対してパートナーが反抗(?)や指摘をしたならば、火に油を注ぐ状態となります。

面倒くさくて仕方がありません。

しばらくすると、パートナーは触らぬ神に祟りなしで、腫れもの扱いするようになります。

それで事態は解決するわけではない。

アスペルガー人は、こだわりや規則性を貫き通せるので快適かもしれませんが、相手の怒りや不満や積もっていきます。

やがてそれは、臨界点を超えて夫婦関係に大きな歪みを生じさせます。

アスペルガー人特有のこだわりや規則性は、一方的に悪い特徴ではありません。

それがあるからこそ、

・継続性
・高い質の作品創造

を獲得できます。

ただ、日常生活においては軋轢を生む要因となりやすい。

ある程度は、軽減させる必要があります。

 

 

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