まずは「アスペルガー人の短所は、長所から生まれている(1)」を読んでね。

純血に近いアスペルガー人の多くは(スペクトラムで多動傾向ADHDなどが入っていないなど。ADHDが良くないと言っているのではない)、自発性がありません。

解説書に書かれているような、「限局された興味の中で自律的に熱中する」ということは、意外と珍しい。

ゆえにアスペルガー人の多くは

・やりたいことはない
・どっちでもいい
・何でもいい

が、口癖になっています。

ここだけを捉えると、何とも無気力としか言いようがない短所以外の何ものでもありません。

しかし、そうではない。

与えられた課題はしっかりとこなす、という長所に由来している可能性が高いのです。(脳生理学や心理学において、その関連性は認められていない。)

日本人の多くはその傾向にありますが、定型発達者と比較しても、その特性は抜きん出たものがあります。

仮に与える側の人間が

・アスペルガー人にとっての稼ぎに直結した能力について
・適切な分析とそれに基づいた課題提供を行なえたならば
・きっちりと取り組んでいくので

延々とその能力は伸びていきます。

結果として、社会の一流どころとして活躍できます。

残念ながら、この長所に多くのアスペルガー人と周囲の関係者は気がついていません。

自他共に、自発性のない惰気と認識してしまいます。

 

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